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上手なひき時―再生可能な時期(タッチ&ゴー)

会社の倒産や再生は、自分の事業継続を続けるにはここら辺が山だ、と考え決断しますが、その結果は後日にしか出ません。

 

「あの辺りでやめておけば良かった、もう少し続けておいた方が良かった」と言っても、後の祭り。

「まだはもうなり、もうはまだなり」だったのです。

法的に言えば、破産宣告は事業を停止し、その時までの積極および消極財産を清算し、債権者にその額に応じ、残余財産を配当する手続きです。

空をとんでいた飛行機が、地上に降り立ちそのまま停止する、ことに譬えられます。

飛行機が着地しても、そのまま停止し、もう空を飛ぶことをやめた、即ち、エンジンを止め機体を停止する、とは限りません。

一旦、着地したがそのまますぐに飛び立つ、ことがあります。

これを、タッチ&ゴーと言います。 再生は、航空機のタッチ&ゴー、に譬えられます。 また再びすぐに、空に飛び立とうとするのであれば、一旦の着地は、その心構えと準備を持ってするものでなければなりません。

そうしないと、再び直ぐには飛び立てません。

航空管制官をはじめとする人達の協力がなければ空を飛ぶことができないからです。

事業も同様です。 従業員、取引先、金融機関、株主、親戚・知人友人、税務署や市町村等の関係者の理解が得られなければ再生はできません。

企業の再生は、社長が、会社という飛行機のパイロットとして、タッチ&ゴー、という再生をするわけですから、その成否は社長の技倆にかかっています。

パイロットがタッチ&ゴーの場合、着地はどうすればよいか等、さんざん教官から習った筈です。 社長もその地位につくまで、企業規模の大小を問わず、社長としての座学、実践を積んだ筈です。

タッチ&ゴーの場合の着地の仕方、すなわち再生するため、直ぐ再び飛び上がるための上手な引き際、は企業のパイロットである社長の心の中にあります。

上手・下手というのは第三者の評価であって、当事者本人のものではありません。

自分が何時、当事者本人の立場になるかも知れませんので、常日頃から、第三者の言動に習っておけばよいのです。

上手な引き際は、自分の心の中にしかありませんので、自分が「この時だ!」と決心した時が上手な引き時です。